TEVAR / EVAR ステントグラフト内挿術

ステントグラフト内挿術は、バネ状の金属(ステント)と人工血管（グラフト）を組み合わせた：ステントグラフトを用いて、大動脈瘤を血管の内側から治療するカテーテル手術です。

足の付け根の部分を4～5cm程度切開し、細いカテーテル内に収納したステントグラフトを足の動脈から挿入していきます。大動脈瘤をまたぐようにステントグラフトを留置することで、瘤に血流による圧力が掛からなくなり、瘤の拡大・破裂を防ぎます。

大動脈瘤に対する手術は、「人工血管置換術」と「ステントグラフト内挿術」の2つがあります。
それぞれに利点・欠点があり、どちらの手術を行うかは、大動脈瘤の形態や他血管との位置関係、血管の性状、患者さんのご年齢や全身状態などによって決定しています。
ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。

• ◆お腹や胸を大きく切る必要が無いため、身体への負担が少ない
• ◆入院期間が短く、社会復帰が速い
• ◆ご高齢の方や手術リスクが高い方でも比較的安全に手術が行える

ステントグラフト内挿術特有の合併症として、エンドリーク(動脈瘤内に血流が残ること)、ステントグラフトの移動などが見られる場合があります。その為、治療後も定期的なCT検査が必須です。
外来で、1、3、6か月後にCT検査で確認、その後も6ヶ月～1年に1度検査を行い、経過をフォローしていく必要があります。

画像・動画提供：

日本メドトロニック株式会社
日本ゴア合同会社