MitraClip
僧帽弁閉鎖不全症に対するカテーテル治療
MitraClip
経皮的僧帽弁接合不全修復術
治療実績 35 件(2024/11/01現在)
広島県東部地区では初の認定施設として、
2022年11月から治療を開始しました
手術リスクの高い方への治療が可能、入院期間が短く、身体への負担が少ない手術
MitraClip(マイトラクリップ)を用いた経皮的僧帽弁接合不全修復術は、重症の僧帽弁閉鎖不全症に対するカテーテル治療です。
僧帽弁の前尖と後尖をクリップでつなぎ合わせ、弁の逆流を減らすことを目的としており、心不全症状の改善や生活レベルの向上が期待できます。
薬物治療ではコントロールの難しい重症僧帽弁閉鎖不全症の標準的治療法は、外科的手術(僧帽弁置換術・形成術)ですが、ご高齢、低心機能、心臓手術の既往歴など、手術のリスクが高く、今まで手術が困難であった方でも、MitraClipによる治療が可能となりました。
MitraClipは、足の付け根の静脈からカテーテルを用いて治療を行う為、開胸する必要や心臓を停止する必要がありません。その為、従来の外科手術よりも身体への負担が少ない治療となっており、短い入院期間(約1週間程度)での治療が可能となっております。
適応
◆左室駆出率(EF)が20%以上
◆症候性の高度僧帽弁閉鎖不全(クラス3⁺または4⁺)
◆外科的開心術が困難な患者さんの僧帽弁逆流の治療
◆MitraClipに適している僧帽弁の形態
以下の場合は除く
- 本邦のガイドラインに準じた至適薬物療法が十分に行われていない機能性僧帽弁閉鎖不全
- 心不全の急性増悪・強心薬(カテコラミン)に依存している状態
- 補助循環を使用している場合
治療の流れ
画像・動画提供:©アボットメディカルジャパン合同会社