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低侵襲治療
センター

TAVIの次の日は歩こう

低侵襲治療とは、手術に比べて、患者さんの体に対する侵襲(負担)を減らした体に優しい治療方法です。体力がなく従来の手術が難しかった方、合併症をお持ちの方、高齢者の治療が可能になる場合もあります。

センター長からのメッセージ

当センターでは、低侵襲治療としてTAVI(経皮的大動脈弁置換術)・WATCHMANを使用した経皮的左心耳閉鎖術を行っています。
TAVIは2015年12月にスタートして現在7年目で今年には300例をむかえる予定です。

まだTAVIは新しい治療といった印象はありますが、当院では安全・安心に手術が行える万全の体制が整えられていますので困った際にはお気軽に相談して頂ければと思います。

また2021年からはWATCHMANを使用した経皮的左心耳閉鎖術も開始し、こちらも現在まで合併症なく手技を終了しており、心房細動に対する抗凝固薬の影響で出血の危険性が高い患者様でお困りの際は相談して頂ければと思います。

そして今年2022年は念願の経皮的僧帽弁クリップ術(Mitraclip)が導入予定です。

今まで治療が困難であった患者様により良い治療が提供できるように当センターもより一層研鑽を積んでまいります!

循環器内科 低侵襲治療部センター長 佐藤克政

患者さんへ

当院における低侵襲治療の充実をはかることで、より良い治療を地域の患者様に提供できますよう準備しております。
もし循環器疾患で困ったことがありましたら是非ご相談ください。

チームメンバー

心臓血管外科

心臓血管外科 心臓血管外科

「低侵襲な外科的治療」のイメージとして、「傷が小さい」「痛みが少ない」「出血が少ない」「入院期間が短い」などが挙げられると思います。

特に心臓手術の場合、胸(胸骨)を切らないメリットは、術後の運動制限や、呼吸器合併症、感染症の低減の面から非常に大きいです。

当院でも積極的に行っているMICS手術やTAVI、WATCHMAN、MitraClipなど、従来は開胸手術を要していた治療が経皮的、小さい傷でも可能になっております。 低侵襲治療が安定して行えることで、ご高齢の患者様、合併症のある患者様に対しても治療可能になっています。

症状や適応に関して悩まれることがありましたら、ぜひご相談ください!

病変が複雑な場合や解剖学的理由など、前述の低侵襲治療よりも従来の開胸手術が望ましい場合もあります。

当院のハートチームで総合的に判断を行い、最適な治療提供ができるようお待ちしております。

臨床工学課

臨床工学課 臨床工学課

私たち臨床工学技士は主に手術に携わることが多く、治療に使用するデバイスの準備や体外式ペースメーカーの操作、医師への器械出しを行っています。

また、急変時にはECMOやImpellaといった体外循環装置をいつでも使用できるよう準備しています。

患者さんの生命を左右する体外循環装置の操作は絶対にミスの許されない仕事ですが、その分治療が無事に終了したときは達成感が大きいです。

低侵襲治療センターのスタッフ同士が専門性を理解し連携、補完しあうことで患者様にとって安心・安全で質の高い医療を提供できていると思っています。

病院内全てのスタッフが専門家であり、また自分自身もその中の一人である自覚をもって日々の治療の一助となれるよう努めていきます。

放射線課

放射線課 放射線課

診療放射線技師として主にTAVI患者さんの大動脈弁の術前造影CTの撮影・解析に携わっています。

このCT画像から留置するTAVI弁のサイズ、アプローチ部位の選択など治療計画が決定されます。

そのため正確な撮影画像と詳細な解析結果が常に求められます。
TAVIに限らず当院の高度医療はCTでの術前評価無しでは成り立ちません。

今後もTAVIやWATCHMAN、MitraClipなどのStructural Heart Diseaseに対する低侵襲治療は増加していくと思われます。

それらの術前・術後CTに携わる我々診療放射線技師の重要性も昔と比較すると、格段に増しています。

一般認識では治療に携わる医師・看護師は花形的な職種ですが、治療の根幹は検査であり、その部分を担う医療従事者として当院を支えているという自負をもって業務を行っています。

生理検査課

生理検査課 生理検査課

私は低侵襲治療センターの中で経皮的左心耳閉鎖術(WATCHMAN)チームに所属しており、経食道心エコー検査を行っています。

経食道心エコー検査は、食道から心臓を観察する検査で、肺や骨などの影響を受けにくく、通常の心エコー検査では評価が難しい心臓各部を詳細に観察することができます。

経皮的左心耳閉鎖術では、左心耳の形態の評価、デバイスサイズの決定、選択したデバイスが適切であるか、留置位置やデバイス留置後の残存血流の評価などを行っています。

他の検査でも評価を行いますが、心エコー検査で確認する項目が最も多く、その後の抗凝固薬などの必要性にも関わってくる検査のため、責任感と共にやりがいを感じています。

今後は、TAVIやMitraClipなどのチームにも携われるように、日々研鑽し続けたいと思います。

地域連携室

地域連携室 地域連携室

地域医療連携室は、紹介患者様の予約、検査や治療のための入院日の選定、転院患者様の日程調整、治療後の患者様について確認事項が発生した際の各医療機関の方々への情報提供依頼、外来受診後の返書管理などを行っています。

直接治療に携わることはできませんが、治療前から治療後まで、長い期間、縁の下で患者様のサポートを行うことができることにやりがいを感じています。

低侵襲治療センター長の佐藤医師に同行し、近隣医療機関を訪問させていただき、TAVIをはじめWATCHMAN、MitraClipなどの低侵襲治療についてのご案内をさせていただいております。

遠方に行かなくても低侵襲治療が可能な施設が身近にあるということを、近隣医療機関の先生方をはじめ、たくさんの方々にもっと知っていただけるような活動を行っていきたいと考えています。