院長メッセージ

経営思想家として最も評価の高いピーター・ドラッカーは1990年「非営利組織の経営」を著しましたが、その中でとある病院の救急治療室のミッションを検討した際に「患者を安心させることがわれわれの使命である」ということばを紹介しています。循環器専門病院である当院は生命を扱うという点においてこの著書にある救急治療室と同類といってもよい施設同士ですから、共通する意識も多いと感じました。

「患者さんを安心させることが私たちの使命である」

これを当院の使命として揚げました。

1980年に市内の一病院の1フロアからスタートした循環器病棟は4年後には福山循環器病院となり、いまや全国有数の循環器専門施設に成長を遂げています。通常の心臓大血管手術やカテーテル治療を始めとして右肋間小開胸手術やTAVI、MitraclipなどHybrid手術室(心臓カテーテル手技が可能な手術室)を使用する先端医療など多岐にわたる最新治療を提供し、いかなる事態にも対応できるよう努めています。

ハートチームという言葉が新聞の紙面にも周知されて久しくなりましたが、施設の総力で一人の患者さんを治療する体制が常に求められています。私たちは設立当初から医師や看護師のみならずコメディカルを含めたチームによる医療を実践してきており、虚血性心疾患治療、弁膜症治療や大血管・末梢血管治療など垣根のない濃密なチーム医療を行えるのが当院の強みです。

福山循環器病院 院長
向井省吾(むかいしょうご)