福山循環器病院の紹介

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放射線科

みなさんはこれまでに一度くらいは、病院や集団検診で胸のエックス線写真を撮影されたことがあるのではないでしょうか。

エックス線は1895年にレントゲン博士により発見されました。そして百有余年の間、この分野の科学的および技術は目覚ましい発展を遂げ、現在では医療に欠かすことのできないものとなりました。

当院の放射線課では、このエックス線を用いた一般撮影、CT検査、心血管造影、また放射性同位元素を用いた核医学(RI)検査を担当しております。当初、エックス線は診断目的の利用でありましたが、現在ではエックス線透視下において経皮的に根治術を行うことが多くなってきております。特に心臓領域においては緊急対応が必要とされますので、技師は毎日待機しており、何時でも直ちに装置を稼働することができる勤務体制を整えています。

検査内容

CT検査

CTはエックス線を用いた検査の中で最も多くの情報を得ることの出来る装置です。正式名はX線コンピューター断層撮影装置と言います。1972年G.Hounsfildによって現在のCTの原形が発表されました。原理は体軸に直交する断面で、多方向からX線を照射し、からだを透過したX線の情報を検出器で計測します。この値をコンピュータで計算し、画像として再構成し、一枚の断層画像が作成されます。  当院ではそのX線管球と検出器を2組搭載した64列マルチディテクターCT(64列DSCT)を使用し、より高度な医療画像(3D,4D,MIP MPR,CPRなど)の提供を行っております。特に心臓に重点を置いた64列DSCTは循環器疾患の診断に抜群の威力を発揮します

検査目的

症状、疾患を詳しく診断するための精密検査、手術前の全身状態の把握・術後の変化に対応するための術前精査、病状を経過観察し病状の変化に対応するための追跡検査などが目的としてあげられます。

対応疾患

頭部では脳出血・脳梗塞・副鼻腔炎など、胸部では肺癌・気管支炎・肺梗塞などの呼吸器疾患、心嚢水・心肥大など心臓疾患、腹部では肝硬変・胆石・腹水・子宮筋腫などが挙げられます。 また循環器専門病院として重点的に大血管と心臓CT検査を行っています。心筋梗塞、狭心症など冠動脈疾患、解離性大動脈瘤・腹部大動脈瘤などが対応疾患として挙げられます。

造影CTはより詳しく病状を把握するための検査であり、呼吸器以外の疾患には大変有効です。ただし、喘息・甲状腺疾患・造影剤アレルギーや腎機能低下のある方は検査出来ないことがあります。また、不必要な場合は行いません。

検査法と所要時間

当院ではX線管球と検出器を2組搭載した64列マルチディテクターCT(64列DSCT)を使用し短時間検査で多くの画像情報を得ることが可能です。 頭部の場合、ベッドに寝ているだけです。 また胸部や腹部の撮影では、必要に応じて息止めをしたり、造影剤を注入することもあります。  検査時間は、頭部で約3分、腹部、胸部で約5分。造影検査では約10〜15分ほどかかります。

RI(核医学)検査

RI検査は、体内に放射性医薬品(放射性同位元素 又は RI )を投与し、体内臓器に取り込まれたRIから発生するガンマ線を体表面近くに設置したガンマカメラにて体外から検出・カウントすることでデータを収集します。  当院では検出器が半導体の核医学診断用リング型SPECT装置(心臓専用機:DiscoveryNM530c)を使用(平成23年1月5日より導入)しているため、より短時間で高精細画像を得ることができます。

心臓核医学検査

放射性医薬品(放射性同位元素)について 現在検査の8〜9割においてテクネシウム血流製剤(99mTc-Tetrofosmin)を用いています。

検査目的
  1. 心筋虚血・梗塞の有無
  2. 心筋生存性の評価
  3. 罹患冠動脈の推定
  4. 血行再建・再灌流後の治療効果判定に使用されます。
検査

検査目的と使用する製剤により、負荷をかけて検査する方法と、安静時のみを撮像する方法があります。

検査前の注意

当日の食事の有無については、使用する薬の種類によって、異なります。
また、心臓に関連する薬剤を中止するか否かは検査目的により主治医が決定しますので、検査予約時の指示に従ってください。
ご不明な点は、ご自分で判断せず係りの者にお尋ねください。

撮像方法について

より鮮明な画像を得るために体にできるだけカメラを密着させて撮像を行っていきます。 体勢としては、両手をバンザイするように上に挙げていただきます。 特に息止めはしませんが、胸の位置を動かさないようにお願いしています。

Bull's Eye表示画

Bull's Eye表示は輪切りにした心基部から心尖部までの心筋画像を同心円上に展開して1枚の画像に表示したものです。  心尖部が円の中心に位置し、心基部が円の最も外側に位置します。  さらに当院では性別・体型別に正常データを蓄積しており、正常下限以下の部分を色分けしたSevearity Mapおよび、障害の範囲を示すExtent MapをBull's Eyeと同時に御提供しています。

心電図同期SPECT(QGS)

最近、心電図同期SPECTにおける機能解析のソフトウエア(QGS:Quantitative Gated SPECT)が開発され、心筋血流と心機能の同時評価が可能となりました。  心筋の生存度を血流と壁運動の両面から評価でき、今後のインターベンションの適応決定に有力な情報を提供すると考えられます。

一般単純撮影

胸部撮影

一般的に胸部X線撮影は、肺野、縦隔(心大血管、リンパ節など)と胸膜・胸壁の、びまん性病変と腫瘤性病変、その他(血管性など)の病変の存在診断や質的診断に用いられます。
当院では、特に、心臓が拡大していないか、大動脈その他に異常な突出がないか、また肺野に異常な陰影がないか等を、写真により診断します。

腹部撮影

腹部の炎症、外傷、腫瘍などによる消化管異常ガス(free air)の有無、肝臓、脾臓、腎臓の位置および大きさ、形の確認。結石、腫瘤陰影、異物の有無などを観察する検査です。

アキレス腱撮影

体内のコレステロールの量が増えると、アキレス腱が石灰化を起こし肥厚してきます。この腱の太さを計る目的で、左右のアキレス腱を撮影します。


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